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白鵬翔 06年NEWS24

 Zakzak 7月千秋楽
<抜粋> 白鵬、横綱昇進あっさり見送りのワケは「身内の反乱」
予想もしなかった不評-。結びの一番で朝青龍を真っ向から寄り倒して全勝をストップし、4場所連続の13勝以上の星をあげた白鵬の横綱昇進があっさり見送られた。「やはり(朝青龍と14日目まで)2差というのが大きいですね。中盤までに2差がついて、それが少しも縮まらず、14日目に優勝を許したんですから。こんなふうに独走されてしまうと、準優勝しているようでもそうとはいえないし、厳しく取られても致し方ない」場所前、新横綱誕生の期待が膨らんでいただけに、北の湖理事長は苦りきった表情だった。ただ、すでに史上最長の16場所も朝青龍のひとり横綱が続き、興行的にもマンネリ状態に陥っているだけに、「4場所連続して13勝以上、というのはたいへんなこと。この際、思い切って横綱にすべき」と新横綱誕生を推す協会首脳もいたのは確か。それがどうしてこんなにもあっけなく見送られたのか。「身内の反乱ですよ」と協会関係者は声をひそめて次のように明かす。この日の昼前、横綱昇進の大きなカギを握る審判部で、もし白鵬が朝青龍に勝って13勝あげた場合、横綱にすべきかどうかの検討会が開かれた。「放駒審判部長(元大関魁傑)や九重(元横綱千代の富士)、三保ケ関(元大関増位山)の副部長、出番以外の全審判委員が出席し、放駒部長が一人ずつ、意見を聞いたんです。ところが、白鵬の属する立浪一門の委員の中に、時期尚早を主張する委員が続出。これで大勢が決し、反対者8割以上の圧倒的多数で昇進見送りになりました」一門の結束が乱れた最大の理由は、やはり宮城野部屋の一門離れに違いない。2年前、宮城野部屋は、北の湖理事長のまな弟子だった現宮城野親方(元十両金親)が一門の壁を越え、先代の娘の入り婿になるかたちで継承した。以来、宮城野親方の顔は北の湖理事長の方に向きっぱなし。先月の白鵬の大関昇進披露パーティーのときも「いろいろアドバイスしても生返事ばっかりで、すぐ元の師匠のところへとんでいきやがる」とあからさまに不満をもらす親方がいた。ここで白鵬の横綱昇進を後押しすれば、宮城野部屋の一門離れはますます進む。こんな計算が一門の委員たちに働いたことは十分考えられる。そうでないと、一門の利益代表で構成される審判部の結論がこんなに大きく傾くはずがない。朝青龍との熱闘を制した白鵬は、昇進が見送られたことを知ると、さすがにガックリ。「次の場所、がんばるだけ。土俵は闘う場所なので、いい成績を残せるように祈ります」と宙をにらみ、言葉少なに引き揚げていった。力士の闘いには、実にさまざまな闘いがある。  



 読売 7月千秋楽
<抜粋> 横綱昇進見送り 白鵬「来場所頑張る」
大相撲名古屋場所千秋楽の23日、朝青龍を破ったものの、横綱昇進が見送りとなった白鵬は、名古屋市内のホテルであった宮城野部屋の打ち上げパーティーで、「来場所13勝(以上)できれば。頑張りたいんで、応援よろしくお願いします」と、力強く健闘を誓った。大一番を終え、午後7時ごろ、会場に現れた白鵬は、悔しさは表に出さず、気さくに子どもたちに声をかけ、写真撮影に応じていた。宮城野親方は「初日はプレッシャーがあったが、日に日に落ち着いて白鵬らしい相撲が取れるようになった。近い将来、期待に応えられるでしょう」とあいさつした。以前、宮城野部屋の宿舎があった愛知県安城市、誓願寺の住職小松みどりさん(67)は「昇進がすぐ目の前まで来ていた」と残念がる一方、「若い力でチャンスはいくらでもある」と話した。静岡県袋井市の主婦長野志津代さん(46)も「けがさえしなければ大丈夫」と、来場所に期待を寄せた。  



 スポニチ 7月千秋楽
<抜粋> 白鵬 横綱倒しても…昇進見送り
 昇進を信じていたからこそ悔しさが募った。支度部屋に戻った白鵬は、目を閉じたまま、報道陣の質問に時折口を開いて「まあ、また頑張ります」と答えるだけだった。朝青龍を破ったうれしさなどすでになかった。結びの一番が終わり、審判部室に戻った放駒審判部長(元大関・魁傑)は「白鵬は安定した13勝だが、朝青龍の独走を許したので審判部全体の評価も薄かった。今回は本当に難しい判断だった」と語り、昇進を諮る理事会の招集を北の湖理事長(元横綱)に要請しないことを明らかにした。9日目で2敗。全勝を続けた横綱との2差が縮まらないまま、14日目に優勝を許した。千秋楽は「やるだけやって、もし勝ったら祈って待つしかない」と無心で朝青龍戦に臨んだ。右四つがっぷりで胸を合わせ、相手が巻きかえにきたところをのしかかるようにして寄り倒した。新横綱誕生を期待するファンは大歓声で祝福。ところが、朝青龍の優勝インタビュー中に昇進見送りがアナウンサーの発言で分かると、館内にはどよめきが起こった。横綱審議委員会の石橋義夫委員会も「かわいそうの一言に尽きる。日本中の相撲ファンすべてが同じ気持ちになっていると思う」と残念がった。白鵬のように4場所連続で13勝以上挙げた大関(昇進前の三役含む)は過去にいない。際立つ安定感は高く評価されたものの、午前中の審判部の会議では、最終的に見送りの意見が多数を占めたという。平成以降、旭富士(現安治川親方)から6人の横綱はすべて連続優勝で昇進。ただ昇進を審議する横綱審議委員会の内規には、2場所連続優勝かそれに準ずる成績とある。成績だけを見れば昇進してもおかしくなかったが、最後まで審判部の判断が変わることはなかった。北の湖理事長も「14勝1敗でもつれたら話は別だった。2つの差が大きかった」と審判部に理解を示した。支度部屋から引き揚げる白鵬は雪駄を軽く踏んづけた記者をキッとにらみつけた。普段は見せることのないいら立ちは、大きなショックの証だった。大関2場所通過は果たせず、綱獲りは来場所に持ち越し。理事長は「13勝以上の優勝」と昇進ノルマを設定した。あいまいな準優勝でなく文句なしの優勝。それができれば、今度こそ白い綱に手が届く。
≪母は「急がなくていい」≫白鵬の父ジジド・ムンフバトさんはモンゴルの自宅でテレビ観戦。「全勝だった横綱を倒したのは私の息子だけだ」と得意げに語った。昇進が見送られたことについては「来場所も同じような成績を挙げ、横綱になることはもう誰も疑っていないでしょう」と来場所に目を向けた。母のタミルさんも「まだ若いんだから急がなくていい。ケガをせずにいい相撲を見せてくれることが一番」と話した。
≪朝青龍1敗も「自分褒めたい」≫朝青龍は結びの一番で白鵬に寄り倒され全勝優勝を逃したが、支度部屋に戻ると「悔しいけれど、初めて自分のことを褒めたい」と切り出した。右ひじは万全ではなかったが、場所前は最近では珍しく稽古を十分積んだ。休場明けにもかかわらず、14日目で土つかずのまま優勝を決めた。不安だった場所前を考えれば上出来だった。若手の台頭が目立つが、本来の力を発揮すればまだまだ地力に差があると感じさせた。それでも本割で白鵬に3連敗したことだけは許すことができなかった。朝青龍は「相手(白鵬)も優勝する力はあるけれど、勉強です。勝てなかったことを考えたら、もっと稽古しないといけない」と自分自身に厳しい言葉を向けた。  



 サンスポ 7月千秋楽
<抜粋> 白鵬、綱に勝った!でも綱に待った…昇進は見送り
無数の座布団が土俵に向かって乱れ飛ぶ。会場に詰めかけた、ファンの激励と期待が込められていた。白鵬の引き締まった表情は、緩まない。新横綱誕生へ。機運は確かにあった。今場所最後の一番。前日に優勝を決めた朝青龍を力でねじ伏せた。打ち出し後、審判部が要請する横綱昇進を諮る理事会開催の“吉報”を待った白鵬に、「昇進見送り」が届けられた。支度部屋でカメラのフラッシュを浴びると、「またがんばります…」。大きな息を吐き出して目を閉じた。
朝青龍と右四つがっぷりに組み合った。つりをこらえた白鵬が、相手が強引に巻きかえたタイミングを逃さず、いっきに前へ。体をあずけて寄り倒した。白鵬のみけんについた土俵の土。鬼気迫る気合がほとばしった。双葉山、照国以来、史上3人目となる大関2場所通過。北の湖、大鵬に続く3番目の年少(21歳4カ月)横綱昇進…。歴史的偉業に挑んだ今場所だが、初日に朝赤龍に送り倒され、9日目には大関返り咲きを狙う雅山にはたき込まれた。横綱、大関陣と対戦する終盤戦前に痛恨の2敗。場所前、北の湖理事長(元横綱)が横綱昇進の条件として挙げていた数字は「13勝以上の優勝」。だが、最後の最後まで夢に向かって前進した。父ムンフバトさん(65)もモンゴル相撲(ボフ)の大横綱。生まれたときから頂点に立つ男の背中をみてきた白鵬にとって、綱への思いはだれよりも熱かった。初優勝を飾った夏場所前、横綱審議委員会の石橋義夫委員長の自宅に招かれた。保管されていた九重親方(元横綱千代の富士)が現役時代に締めていた横綱に触れた。汗がしみこんで、白色から黄色へ変色していた。31回の優勝を誇り、国民栄誉賞も受賞した名横綱から綱の重みを感じ取った。昇進の準備も進んでいた。白鵬の育て親で、宮城野部屋付きの熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)は、横綱土俵入りの型に、3代前の宮城野親方(元横綱吉葉山)と同じ、不知火型を勧めていた。2つの後援会からは太刀持ち、露払いを含めた三つぞろいの化粧まわしを贈呈する打診もあったのに…。それでも、4場所連続で13勝以上をマーク。秋場所では再び綱とりにチャレンジする。手本になる人物もいる。前場所に11勝、平成6年秋場所で15戦全勝優勝を飾り、横綱審議委員会に諮問されながら、昇進を見送られた貴乃花親方(元横綱)だ。リベンジに燃えた平成の大横綱は翌場所も全勝優勝を遂げ、平成7年初場所で大相撲界の頂点に立った。だれをも納得させる昇進へ。白鵬は「相撲は土俵で戦うもの。(秋場所で)いい成績が出るように祈っている」。第69代横綱の座を、視界にとらえてはなさない。(江坂勇始)
★北の湖理事長「厳しく取られて当然」
日本相撲協会の放駒審判部長(元大関魁傑)は千秋楽打ち出し後、大関白鵬の横綱昇進と関脇雅山の大関復帰を審議する理事会の開催を北の湖理事長(元横綱)に要請せず、「昇進見送り」を伝え、両力士の昇進を秋場所以降に持ち越した。白鵬は先場所14勝で優勝、今場所も朝青龍と1勝差の13勝を挙げたが、白鵬の綱とりには、場所前から13勝以上の優勝を目安としていた同理事長は「白鵬は(取組前の時点で)朝青龍と星2つの差が大きかった。優勝も14日目で決まったことで、厳しく取られても当然だった」。この日、朝青龍に勝った一番も、優勝決定後の“消化試合”として割り引かれ、審判部にも厳しい意見が多かったという。
◆放駒審判部長(元大関魁傑)
「白鵬は安定した13勝だが、朝青龍の独走を許したので審判部全体の評価も薄かった。今回は本当に難しい判断だった。(雅山は)もう1番欲しかった。相撲内容としても、もうちょっとだった」
◆石橋義夫・横綱審議委員会委員長
「朝青龍に勝ったきょうの相撲内容で(昇進を)決めてほしかった。かわいそうの一言に尽きる。日本中の相撲ファンすべてが同じ気持ちになっていると思う」  



 スポーツ報知 7月千秋楽
<抜粋> 白鵬13勝も横綱昇進見送り…名古屋場所千秋楽
白鵬はこの一番にこん身の力を込めた。けんか四つの最強横綱・朝青龍を得意の右四つで捕らえた。がっぷりで胸が合えば、懐の深さが生きる。あごが上がり、苦しくなった朝青龍が左を巻き替えてきた勝機を逃さない。両上手を引いて寄り、体を預けた。尾張・名古屋の激闘のフィナーレに座布団が乱れ飛ぶ。追えども追えども、追いつけない横綱に最後の最後で完勝した。人事は尽くしたのだ。しかし…。打ち出し後に審判部が出した見解は非情だった。昇進見送り。理事会招集の要請はなされなかった。取組直後に通告された。支度部屋に戻り、マゲを結いながらの報道陣との質疑応答。深く目を閉じ、質問は耳に届かない。こんなことは初めてだ。沈黙の中で「まあ、頑張るだけです。まあまた頑張って」とだけ小声でつぶやき、最後に「土俵は戦う場所なんで。またいい成績を取れるように祈って…」と言った。「けいこして」ではなく「祈って」が激闘を終えたばかりの偽りのない心情だった。打ち出し後の放駒審判部長(元大関・魁傑)、三保ケ関副部長(元大関・増位山)、九重副部長(元横綱・千代の富士)の3者の話し合いはわずか1分程度。審判部長が説明する。「成績は評価する。昼間の審判部会議でも話したが、横綱の独走を許し、14日目に優勝が決まってしまった点がマイナスとなった。審判委員からの評価もイマイチよくなかった」白鵬が尊敬する横綱・貴乃花(現親方)も似たケースで見送られている。93年名古屋場所。連続優勝を狙う当時20歳の大関・貴ノ花は13勝2敗で曙、若ノ花と並び、優勝決定ともえ戦で曙に賜杯を奪われた。見送りの理由は「将来性を見込んで」。これがバネとなって大横綱に成長することができたのだ。古傷の残る左足首や腰痛は最新の微弱電気治療器を使い、炭化チタンのジェルを塗り込むなどで痛みを最小限に抑えた。言い訳はできないからこそ、言葉は少なかった。この悔しさは秋場所で開花するに違いない。
北の湖理事長(元横綱北の湖)「(白鵬の昇進見送りは)14日目に優勝が決まってしまったのが大きな要因。優勝に準じているかといえば厳しい見方をされる。将来性があり、いつでも横綱になれる。次も頑張ってほしい」
九重審判部副部長(元横綱・千代の富士)「(白鵬、雅山の昇進見送りは)審判部の総意だ。ただ白鵬の13勝という成績は立派。来場所には当然つながるだろう」  


 デイリースポーツ 7月千秋楽
<抜粋> 横綱破ったのに…白鵬 綱見送り
大相撲名古屋場所の千秋楽が23日、名古屋市の愛知県体育館で行われ、大関白鵬は前日14連勝で17度目の優勝を決めた横綱朝青龍を寄り倒して13勝目を挙げたが、優勝争いに絡めなかったことを理由に場所後の横綱昇進は見送られた。関脇雅山も玉乃島を送り出して10勝5敗としたが、中日までに4敗の相撲内容がマイナス要因になり、大関返り咲きは持ち越しになった。大関昇進の口上だった「全身全霊」を結びの一番に傾注した。白鵬は立ち合い朝青龍に右を差され、左から強烈な出し投げを浴びる。だが、こん身の力で残すと、右四つから横綱を寄り立てて逆襲に出た。最後は強く両上手を引き、全体重を乗せて寄り倒した。完全復活した現役最強横綱を倒して、場所前に北の湖理事長(元横綱北の湖)が示した最低昇進ラインの13勝に到達した。だが、館内の拍手と歓声を聞きながら、綱の夢を見たのは一瞬だけだった。結びの直後、審判部は横綱昇進を話し合う理事会の招集を北の湖理事長に要請しない方針を決めた。支度部屋でこの事実を知った白鵬は腕を組んで目を閉じ「また頑張ります」と、か細い声を絞り出した。初めて経験する重圧との闘いは、想像以上に過酷だった。初日に朝赤龍に、9日目には雅山に黒星を喫し、結果的にこの取りこぼしが致命傷になった。北の湖理事長は「横綱との2差が縮まらず、自力優勝の可能性が消えていた。同じ13勝でも1差で追ったのと優勝が決まった後で1差になったのでは重みが違う」と、優勝争いに一度も絡めなかったことを昇進見送りの理由に挙げた。だが、綱とりの夢は秋場所(9月10日初日、両国国技館)へとつながった。次は13勝以上の優勝が絶対条件になるが、初場所から4場所連続で高い星を残してきた伸び盛りなら十分にチャンスがある。「土俵は戦う場所なので、またいい成績が取れるように祈っています」。もう一度試練に立ち向かう-強い意志をたたえた光が、再びその目に宿るのにそう時間はかからないだろう。  



 読売 7月24日
<抜粋> 白鵬の昇進見送り、横綱審議委員会が「致し方なし」
名古屋場所後の横綱審議委員会が24日、両国国技館で開かれ、朝青龍を破って13勝を挙げた大関白鵬の横綱昇進が見送られたことについて、石橋義夫委員長は、「個人的には希望的観測も持っていた。しかしながら、14日目で優勝が決まっては致し方なし。2敗の内容も悪い。来場所に期待する」と委員会の考え方を示した。



 毎日新聞 7月24日
<抜粋> 白鵬の横綱昇進は見送り 横審が見解示す
大相撲の横綱審議委員会(横審)が24日、東京・両国国技館であった。名古屋場所で13勝を挙げた白鵬の横綱昇進について、石橋義夫委員長(共立女子学園理事長)は「次の場所に期待しようという意見で全員が一致した」と、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)が引き続き綱取り場所になるとの見解を示した。横審には「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績」という横綱推薦に関する内規がある。しかし北の湖理事長が、今回は14日目に朝青龍の優勝が決まったことを挙げ、横審への諮問見送りについて「独走を許しては13勝でも準じたと見られない」と説明した。これに対し石橋委員長は「諮問があれば、全員が賛成しただろうという期待感はあった」と話したが、「横審は諮問に答えるのが使命。なければどうこう言えない」と語った。また、露鵬のカメラマンへの暴行騒ぎについて石橋委員長は「親方にも責任がある。品位を高めるために力士に注意を促してほしい」と北の湖理事長に要望。他に内館牧子委員(脚本家)は「大あくびや、マウスピースを外す場面がテレビで映された」と指摘し、「悪いマナーが、いかに相撲の品を落とすか、師匠が徹底して教えてほしい」と望んだ。【上鵜瀬浄】  



 スポニチ 7月25日
<抜粋> 内館委員 白鵬の昇進見送り「当然」
横綱審議委員会が24日、東京・両国国技館で行われ、大関・白鵬(21=宮城野部屋)の昇進見送りについて、各委員とも理解を示した。北の湖理事長(元横綱)が各委員に「朝青龍との2差が縮まらなかった」と説明。内館牧子委員(脚本家)も「今場所は見送って当たり前」との見解を示した。横審に諮問されながら見送られた貴乃花(現親方)の例を挙げて「貴乃花のように15戦全勝でいってもらいたい」と秋場所に期待を込めた。前日は「かわいそうの一言」と同情を示した石橋義夫委員長(共立女子学園理事長)は「諮問に答えるのが横審の使命で、諮問がなければどうのこうの言えない」と渋々ながらも納得した様子だった。
≪“貴乃花精神”で次こそ!≫白鵬は昇進見送りから一夜明けた24日、名古屋市内の部屋で会見。秋場所では元横綱貴乃花(元親方)の精神で再挑戦することを宣言した。「貴乃花さんは(94年秋場所で)全勝優勝して上がれなかったけど、次の場所も全勝優勝で昇進した。すごい」。前日夜には母タミルさんに電話で「あなたは貴乃花さんと違って13勝だったんだから。次頑張れ」と激励された。日本相撲協会にファンから昇進見送りについて約30件の抗議の電話があったことも受け止めつつ「横綱になる以上は好成績が求められる。頑張ります」と気合を入れ直した。  



 サンスポ 7月25日
<抜粋> 白鵬昇進は「秋場所に期待」…横綱審議委員会
大相撲の横綱審議委員会(横審)が24日、東京・両国国技館で開かれ、石橋義夫委員長は名古屋場所後の横綱昇進が見送られた大関白鵬について「各委員が希望的観測を持っていたが、北の湖理事長(元横綱北の湖)から14日目に(朝青龍の)優勝が決まったから諮問に値しないとの説明で納得した。秋場所に期待を掛けることで一致した」と話した。  



 中日スポーツ 7月25日
<抜粋> 白鵬 綱とりへ決意新た
名古屋場所で横綱昇進がならなかった大関白鵬(21)は24日、名古屋市緑区の宮城野部屋宿舎で「きのうは悔しかった。でも今の気持ちは普通です。今度は頑張らないといけない」と、一夜明けた心境を語った。白鵬は前夜、食事して少しお酒を飲んだ。カラオケにも行った。寝たのは午前3時半ぐらいだという。「悔しさは? ありました」。モンゴルの実家から電話があった。母タミルさんからは「(貴乃花さんは)全勝優勝してなれなかった。あんたは大丈夫。次に頑張れ」と言われた。白鵬が昇進見送りは風呂を出てからアナウンサーから聞いた。「うそだろう、と思ったけど、あーあと思った」。支度部屋で頭を直してもらっていたとき目を閉じていた。「気持ちを整理していた」と振り返った。今年に入っていい成績が続く。「またやれるという自信はあるが、5場所連続13勝以上は、どうかなという不安もある」。それは1場所成績が良くて、次は駄目だったケースを何回も見てきているから。「強い横綱になるためにはいい成績が求められていると思う。それにしても貴乃花さん(現貴乃花親方)はよくやったな、と思う。すごいですね」。先輩の足跡と同じにという決意がうかがわれた。もうショックはない。
◆「来場所に期待」横綱審議委員会
日本相撲協会の横綱審議委員会が24日、東京・両国国技館で行われ、名古屋場所で横綱昇進を見送られた白鵬(21=宮城野部屋)について、秋場所も継続して綱とり再挑戦の場所であることが確認された。同じく昇進を逃した雅山(28=武蔵川部屋)も秋場所は大関とりになる。石橋義夫委員長は「個人的には諮問してほしかった」と残念そうだったが、「次の場所に期待をかけようと全員一致した」と話した。  



 スポーツ報知 7月25日
<抜粋> 白鵬「貴魂」で秋場所綱取り
名古屋場所後の横綱昇進が見送られた大相撲の大関・白鵬(21)=宮城野=が、“貴乃花魂”で秋場所(9月10日、両国国技館)での綱取りを目指す。24日、千秋楽から一夜明け会見。悲しみに暮れた夜は、カラオケに行きその後、約15時間睡眠を取った。すっきりした表情で姿を見せ「記録があったから」と、史上最速タイの大関2場所通過を逃したことを悔やんだが「また頑張ります」と気持ちを切り替えた。「不安もある」という来場所へ向け手本とするのが横綱・貴乃花(現親方)だ。94年秋場所で15戦全勝したが、1場所前に11勝しか挙げていなかったことが響き見送りになった。だが、次の九州、再び15戦全勝し横綱に推挙された。「(1度見送られたのに)昇進した気持ちは、すごいと思う。昨日、お母さんからも電話で『貴乃花さんは全勝で上がれなかったからあなたも大丈夫よ』と言われた」と笑顔。不撓(ふとう)不屈の精神で、来場所こそ悲願を達成させる。  



 よみうり 7月24日
<抜粋> 
星一つの重みを今更ながら思う大相撲名古屋場所だった。白鵬も雅山も朝青龍もそう思ったに違いない◆13勝の白鵬も10勝の雅山もともにもう一つ白星が多かったら、それぞれ横綱への昇進と大関への復帰を果たしていたことだろう。休場明けで見事優勝した朝青龍にしても、千秋楽の黒星さえなければ全勝優勝だったのに◆とりわけ白鵬には、今場所で横綱取りが実現すれば、大関2場所で通過というかつての双葉山、照国以来なかった快挙がかかっていた。それだけに残念の度合いも大きかったが、大器よ落胆するなかれ◆千秋楽、朝青龍を倒した一番はすでに龍鵬時代の到来、横綱同士の決戦の格さえ感じさせる力相撲だった。来場所の再挑戦に大いに期待する◆今年に入っての4場所はすべて13勝以上。安定感抜群に自信を持っていい。横綱お預けは貴乃花の例を思えばいい。大関貴ノ花だった93年夏14勝1敗で優勝、同年名古屋13勝2敗の準優勝でお預け。94年秋にも全勝優勝したが、前場所が11勝で見送り◆試練をバネにしてその翌場所、文句なしに昇進した。  



 日刊スポーツ 7月24日
<抜粋> 白鵬、綱とり再挑戦へ意欲「貴乃花魂」
大関白鵬(21=宮城野)が「貴乃花魂」でリベンジを誓った。名古屋場所千秋楽での横綱昇進持ち越しから一夜明けた24日、名古屋市内の宿舎で取材に応じ、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)での綱とり再挑戦へ意欲を語った。言葉少なだった前日とは一転して約20分間、今の率直な気持ちを口にした。昇進の見送りについては「聞いた時は『ウソだろ』って思った。13勝まで頑張ったし…。でも、しょうがないよね」。悔しくて心が揺れたが、それも一晩で吹っ切れた。実は前夜には母タミルさんから電話があった。「あの貴乃花も(94年秋場所で)全勝したのに見送られた。次頑張れば大丈夫よ」と励まされた。その貴乃花は、続く同年九州場所で再び全勝し、文句なしで横綱昇進を決めた。「貴乃花さんはすごいよね。僕も頑張らないと」。大横綱と自分の姿を重ね合わせた。前夜は部屋の十両龍皇らとカラオケへ行って憂さ晴らし? をした後、午前3時半に眠りについた。そしてこの日、起きてきたのは何と午後6時半。「終わった途端に一気に疲れがきた」。実に15時間、布団から出ることはなかった。ショックを振り払った白鵬は、貴乃花に続く大横綱への道を歩む。【太田尚樹】  



 デイリースポーツ 7月24日
<抜粋> “秋場所に期待”に白鵬「うそだろ?」
内館牧子委員も「来場所に白鵬の綱とりも雅山の大関返り咲きもつながったということ。白鵬については何勝で昇進という話は出なかった」と説明した。横綱昇進が見送られた大関白鵬が、一夜明けた24日、心境を語った。「聞いたときは『うそだろ?』って感じだった。5場所連続で13勝するのには不安がある。でも、ファンの人たちは(自分が)横綱だと思ってくれるでしょう」と受け止めた。綱とりの重圧と闘った疲れを癒やすため、この日は夕方まで熟睡。今後もしばらく休息に充てるという。  



 毎日新聞 7月25日
<抜粋> 内館委員 白鵬の昇進見送り「当然」
横綱審議委員会が24日、東京・両国国技館で行われ、大関・白鵬(21=宮城野部屋)の昇進見送りについて、各委員とも理解を示した。北の湖理事長(元横綱)が各委員に「朝青龍との2差が縮まらなかった」と説明。内館牧子委員(脚本家)も「今場所は見送って当たり前」との見解を示した。横審に諮問されながら見送られた貴乃花(現親方)の例を挙げて「貴乃花のように15戦全勝でいってもらいたい」と秋場所に期待を込めた。前日は「かわいそうの一言」と同情を示した石橋義夫委員長(共立女子学園理事長)は「諮問に答えるのが横審の使命で、諮問がなければどうのこうの言えない」と渋々ながらも納得した様子だった。
≪“貴乃花精神”で次こそ!≫白鵬は昇進見送りから一夜明けた24日、名古屋市内の部屋で会見。秋場所では元横綱貴乃花(元親方)の精神で再挑戦することを宣言した。「貴乃花さんは(94年秋場所で)全勝優勝して上がれなかったけど、次の場所も全勝優勝で昇進した。すごい」。前日夜には母タミルさんに電話で「あなたは貴乃花さんと違って13勝だったんだから。次頑張れ」と激励された。日本相撲協会にファンから昇進見送りについて約30件の抗議の電話があったことも受け止めつつ「横綱になる以上は好成績が求められる。頑張ります」と気合を入れ直した。  



 スポーツ報知 7月26日
<抜粋> 白鵬“いい人”返上 鬼になれ
名古屋場所後の綱取りを見送られ、秋場所で再挑戦する大関・白鵬(21)=宮城野=に25日、育ての親・熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)が“変身”指令を出した。温厚でめったに感情を出すことのない白鵬。だが、名古屋市内の宿舎で取材に応じた親方は、土俵ではその優しさが綱取りの障害になると指摘。「今場所は仕切りの時に下を向きっぱなしだった。もっと顔を上げ、相手をにらみつけるようにしないと。けいこ場でも相手をたたきつけるくらいになって欲しい。それが横綱(朝青龍)との違い」と、改造計画を明らかにした。26日にも予定しているモンゴルへの帰国準備で、すでに帰京している白鵬は「(来場所に向け)不安はあるけど、けいこをして解消する」とやる気。母国でリフレッシュした後は、“いい人”返上でけいこに励む。  


 日刊スポーツ 7月26日
<抜粋> 白鵬、母国モンゴルで傷心を癒す
名古屋場所で横綱昇進を見送られた大関白鵬(21=宮城野)が母国で“傷心”を癒やす。24日に終電の新幹線で慌ただしく帰京し、25日は都内の部屋で帰国準備を整えた。26日にも日本をたち約1週間、モンゴルに滞在する見込み。名古屋場所では今年初めて場所前の帰国を封印したが、入門時から指導する熊ケ谷親方(元前頭竹葉山)は「今の白鵬には心のケアが大事。両親に会って気持ちを新たにしてほしい」と今回の帰国を許可。白鵬は前日に「モンゴルの温泉にゆっくりつかりたい」と話しており、心身ともリフレッシュして秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)で綱とりに再挑戦する。  



 スポーツ報知 7月27日
<抜粋> 白鵬飛行機17分遅らせた
名古屋場所を終えたばかりの大関・白鵬(21)=宮城野=が26日、成田空港発の航空機でモンゴルへ帰国。パスポートを東京・墨田区内の部屋に忘れた上、色紙や酒などを詰め込んだスーツケースが規定重量をオーバーするなど、ドタバタの出発劇となった。白鵬は一緒に帰郷した同部屋の十両・龍皇(23)が、自分のパスポートも「持っているものだと勘違い」。空港への道中で気づき、部屋の関係者に車で届けてもらった。2人は出発予定時刻の7分前に乗務員通用口から“大トリ”で搭乗。同機は17分遅れで離陸した。モンゴルでは国連児童基金(ユニセフ)の同国大使に任命され、ポロの大会を観戦、温泉に入って英気を養う予定。「リラックスしてきます」9月の秋場所で横綱に再挑戦する大関は、笑顔で慌ただしく旅立った。  



 スポニチ 7月27日
<抜粋> 白鵬 旅券忘れた…ヒヤヒヤ帰国
名古屋場所で横綱昇進が見送られた大関・白鵬がモンゴルへ帰国した。空港に着く寸前にパスポートを忘れたことが判明。東京にいた部屋関係者が慌ててタクシーで駆けつけたのが出発時刻の10分前。白鵬はパスポートを受け取ると、関係者入り口から駆け足で搭乗口へと向かった。モンゴルではユニセフ親善大使の任命式などを行う予定。約1週間の滞在で昇進見送りのショックを癒やし、5日の夏巡業から再始動する。   



 スポニチ 8月2日
<抜粋> 白鵬、綱とり再挑戦へ意欲
7月の大相撲名古屋場所で横綱昇進を逃した大関白鵬が2日、成田空港着の航空機で故郷モンゴルから日本に戻った。リフレッシュした白鵬はすっきりとした表情。「モンゴルではみんなが横綱になったと思ってくれている。何で上がれなかったの? と聞かれた」と苦笑いし、「草原で3日間ゆっくりしていた。早くけいこがしたい。相撲を取りたい」と再挑戦への意欲を示した。5日から福島県郡山市で始まる夏巡業で始動する。また休場明けの名古屋場所で17度目の優勝を果たし、モンゴルに帰国していた横綱朝青龍も白鵬と同便で日本に戻った。   


 日刊スポーツ 8月2日
<抜粋> 「草原でゆっくりした」白鵬が日本へ戻る
 7月の大相撲名古屋場所で横綱昇進を逃した大関白鵬が2日、成田空港着の航空機で故郷モンゴルから日本に戻った。リフレッシュした白鵬はすっきりとした表情。「モンゴルでは、みんなが横綱になったと思ってくれている。何で上がれなかったの? と聞かれた」と苦笑いし「草原で3日間ゆっくりしていた。早くけいこがしたい。相撲を取りたい」と再挑戦への意欲を示した。5日から福島県郡山市で始まる夏巡業で始動する。また、休場明けの名古屋場所で17度目の優勝を果たし、モンゴルに帰国していた横綱朝青龍も、白鵬と同便で日本に戻った。  



 スポニチ 8月3日
<抜粋> 白鵬再来日「早く稽古がしたい」
大相撲の大関・白鵬(21=宮城野部屋)が2日、約1週間滞在したモンゴルから再来日した。名古屋場所での昇進見送りは母国でも大きな話題で「なぜ横綱になれなかったのか」とたびたび聞かれて答えに窮したという。しかし、レスリングの国内王者である義兄とレスリングやモンゴル相撲で思い切り汗をかいたことで「早く稽古がしたくなった」と少しはショックも和らいだ様子。大草原にも出かけて少し日焼けした白鵬は、5日から始まる夏巡業に気持ちを向けていた。   



 デイリースポーツ 8月3日
<抜粋> 
大相撲秋場所(9月10日初日、両国国技館)で綱とりに再挑戦する大関白鵬と横綱朝青龍が2日、一時帰国していたモンゴルから成田空港着の便で日本に戻った。2人は5日から始まる夏巡業に参加する予定。先場所13勝を挙げながら昇進を見送られた白鵬は少し眠そうな表情で到着ロビーに現れ「モンゴルの人たちの多くは自分がもう横綱になっていると思っていた。どうして上がれなかったのか自分も分からないので、説明するのが大変だった」と、苦笑いで短い帰国を振り返った。故郷では草原で射撃をしたり、レスリングのモンゴル代表でもある義理の兄とモンゴル相撲を楽しんだそうで「日本の相撲を取りたい気持ちもわいてきたよ。気持ちの整理もできたし、来場所また頑張ります」と、言葉に今度こその気持ちを込めた。  



 日刊スポーツ 8月3日
<抜粋> 朝青龍、白鵬がモンゴルから戻る
先月の大相撲名古屋場所を制した横綱朝青龍(25=高砂)と、秋場所(9月10日初日、両国国技館)へ綱とりの望みをつないだ大関白鵬(21=宮城野)が2日、モンゴルから来日した。朝青龍は、先月にモンゴル相撲のナーダムで横綱に昇進した兄スミヤバザル氏と兄弟同時優勝のお祝いをしてきた。「お兄ちゃんの試合はDVDで見て感動してボロボロ泣いた。いい刺激になった」。白鵬は、レスリングのモンゴル代表選手の義兄とトレーニングを行い「早く相撲のけいこをしたい気分になりました」と、ともに母国でリフレッシュ、晴れ晴れとしていた。  



 スポーツ報知 8月3日
<抜粋> 白鵬笑顔で再来日…母国で傷ついた心癒やした
大相撲秋場所(9月10日、東京・両国国技館)で綱取りに再挑戦する大関・白鵬(21)=宮城野=が2日、成田空港着の航空機で一時帰国していた母国・モンゴルから再来日した。現地ではモンゴル相撲の元大横綱、父・ムンフバトさん(65)と草原に出かけるなどし、名古屋場所後の昇進見送りで傷ついた心を癒やした。義兄と遊びでモンゴル相撲をしているうちに「早く相撲がやりたくなったね」と、来場所へ向けて気持ちも戦闘モードに突入した様子。5日から始まる夏巡業で本格的なけいこをスタートさせる。  



 スポーツ報知 8月5日
<抜粋> 白鵬まわしの色変える
大相撲秋場所(9月10日、東京・両国国技館)で綱取りに再挑戦する大関・白鵬(21)=宮城野=が、まわしの色を変えて勝負の場所に挑む。5日から始まる夏巡業のため4日に福島・郡山へ移動。名古屋場所後の横綱昇進見送りで落ち込んだ気持ちを一新するため、来場所からまわしを新しくすることを明かした。色はミッドナイトブルーと呼ばれる黒に近い紺。「大関だから(今までの紺より)地味な感じです」と少し自虐的に話した。3日に軽い運動でけいこを初めたばかりで、本格的な始動は巡業からとなる。「しっかりけいこして頑張ります」と悲願達成へやる気を見せた。  



 スポニチ 8月5日
<抜粋> 大相撲夏巡業がスタート
大相撲の夏巡業は5日、福島県郡山市の郡山総合体育館でスタートし、本格的なけいこを始めた大関白鵬は9月の秋場所で再び挑む横綱昇進に向けて「頑張るだけ。結果は後からついてくる」と表情を引き締めた。2日に故郷のモンゴルから戻ったばかりの白鵬は、若手成長株の幕内豊真将や嘉風らを相手に13番。「まだ体は動かない感じ」と苦笑いしながらも「今回の巡業は5日間あるから、5日で100番は取りたい」と意欲的に話した。
昨年は2日間だけだった夏巡業だが、今年は郡山市から北海道、青森市で計5日間。さらに17日から21日までは台湾巡業が予定されている  



 スポニチ 8月6日
<抜粋> 白鵬 綱獲りへ決意の100番稽古
大相撲の夏巡業が5日、福島・郡山市で始まった。秋場所(9月10日初日、両国国技館)で綱獲りに再挑戦する大関・白鵬(21=宮城野部屋)は“100番稽古”を今巡業の目標に掲げた。「1日20番やるつもりで5日間で100番できればいい」。今回の巡業は台湾をのぞけば東北2日間、北海道3日間の日程で行われる。最近では飛び石巡業の移動の厳しさなどから、積極的に稽古する傾向は失われつつある。しかし、先場所で昇進見送りとなった悔しさをバネに、綱獲り大関は精力的に汗を流す。初日は新調した白まわしを締めて時天空や嘉風らと13番。ぶつかり稽古でも胸を出したが「久しぶりで死にそうだった。まだ体が動いてないよ」と疲労困ぱい。それでも20番に届かなかった分は別の日に振り替えて消化するという。先月26日からモンゴルに約1週間帰国していたが、多忙な毎日で体重が約5キロ減った。巡業の稽古で本来の体を取り戻し、番付発表後からは本格的に番数を重ねる。悲願の綱獲りへの道筋を、白鵬はしっかりと見据えている  



 スポーツ報知 8月6日
<抜粋> 白鵬綱取りへ「押し」強化…気合の巡業初日
東正大関・白鵬(21)=宮城野=は11日までの夏巡業で、押す力を徹底強化して秋場所(9月10日初日・両国国技館)での綱取り再挑戦に備える。巡業初日のこの日、時天空、豊真将らに13番胸を出した後、ぶつかりげいこでは初めて大関・栃東(玉ノ井)の胸を借りた。強じんな下半身を持つ熟練大関は押し甲斐(がい)十分。「けいこ初日だからちょっと苦しかったね」と笑った。
る 大島巡業部長(元大関・旭国)は、白鵬には巡業中毎日、重量級力士とのぶつかりげいこを課す考え。「(177キロの)岩木山とか腰の重い力士をガンガン押させたい。昨夜一緒に飯を食ったらやる気満々だったよ」と頼もしそう。白鵬は「(一時帰国したモンゴルで)皆からすでに横綱になった気持ちでやった方がいいよ、と言われた。気楽に行きますよ」と話した。  














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